釣りやダイビングで有名な島野浦島
島野浦島は、宮崎県延岡市の沖合にある日向灘に浮かぶ離島です。
日豊海岸国定公園の一部に含まれており、複雑なリアス式海岸に囲まれた美しい景観が魅力です。
島の面積は約3平方メートルで、約1,200人の人々が暮らしています。
島野浦島の特徴は、透明度抜群の海です。
サンゴが群生する海にはさまざまな生物が棲息しており、絶好のダイビングスポットとして有名です。
また、リアス式海岸の岩場は磯釣りのメッカでもあり、釣果を求める釣り愛好家も多数訪れます。
マリンレジャーを中心とするアクティビティや、魚介類などの豊かな食材が楽しめる島野浦島へは、船でアクセスします。
延岡市の浦城港から高速船とフェリーが出港しており、高速船ならわずか10分、フェリーでも20分で島野浦島の「島野浦宇治港」へ到着します。
海も山も見所が満載の島野浦島
島野浦島でおすすめの観光スポットの1つに、「鼻熊」と呼ばれる岩があります。
島野浦島の南の海岸にある岩で、荒波に長年洗わることによって生まれた岩のトンネルです。
その景観が熊の鼻の穴に似ていると言われていおり、名前の由来となっています。
鼻熊のトンネルは船でくぐり抜けられるので、クルージングで出掛けることができます。
海中の景観では、すばらしい珊瑚礁が広がっています。
その中でも見逃せないのが「オオスリバチサンゴ」の大群です。
島の周辺には日本最大級のオオスリバチサンゴが群生しており、見応えたっぷりです。
直径3メートルを超える巨大なものもあり、数も多く、この巨大さと数の多さで日本一を誇る珊瑚礁です。
オオスリバチサンゴはゆっくりと成長します。
1年にわずか1センチしか育たないため、この島のオオスリバチサンゴの大群は、300年以上の歳月をかけて大きくなったと考えられています。
浅瀬にも棲息していますから、本格的なダイビングで海に潜らなくても、シュノーケリングや素潜りでも楽しむことができます。
このほかにも、テーブルサンゴやソフトコーラル、ハードコーラルなど、豊富な種類の珊瑚礁が広がっています。
その種類はなんと、100種類近くに及ぶとのこと。
豊富なサンゴの数々が作り出す景観は、全国のダイバーを魅了してやみません。
山に出掛けるなら、「遠見場山」に絶景のビューポイントがあります。
山の尾根には100メートルごとに三十三体の観音様の石像が安置されており、「島野浦西国三十三観音巡り」として多くの人々が訪れています。
この観音巡りは、「島の宝100景」にも選ばれています。
春になるとミツバツツジの大群が咲き乱れ、夢のような美しい景色が体験できます。
島野浦島では釣りやダイビングなどのマリンレジャーにも、登山にもおすすめの魅力的な島です。
海を楽しみながらのんびりと過ごしたい人は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。