南国の文化が感じられるパワースポット「桃林寺」
海や山など美しい自然に恵まれた石垣島ですが、パワースポットとして「桃林寺」が注目されているのをご存じでしょうか。
日本最南端に位置し、八重山諸島のでは最も古くに建立されたお寺でもあります。
薩摩藩の要請によって、琉球の尚寧王が1614年に創建したということです。
南国の植物を背景に、赤い瓦屋根や琉球の石灰岩で作られた石垣など、沖縄ならではの建築様式で建立された寺院は沖縄ならではの文化を感じさせてくれます。
しかしこのお寺は、度々の天災や戦争によって何度も被害に遭い、修復・改修が行われています。
災害に遭っても何度も復活してきたお寺ということで、強いパワーが宿ると信仰する人が多いのだそうです。
特に、山門の左右に安置されお寺を守っている仁王像が有名です。
沖縄では最古の木造彫刻であり、沖縄県指定文化財に指定されています。
この二体の仁王像をよくみると、いたるところにキズがあるのがみえます。
これは1771年の八重山地震による大津波で、お寺が倒壊したときにできたものです。
この大津波で仁王像は海に流されましたが、奇跡的に石垣島北西部の海辺に打ち上げられたのです。
奇跡的に寺へ帰還した仁王像の不屈のパワーにあやかろうと、多くの人々がお詣りに訪れています。
桃林寺のおごそかなパワーに感動
私も実際に訪れてみたのですが、本土の寺院とは色彩も建築様式も異なり、琉球の歴史・文化が肌で感じられるお寺でもありました。
同時に、しんとした厳かな空気に心が洗われるような気持になりました。
境内には南国ならではの樹木がしげり、沖縄でしか味わえない宗教空間を作り出しています。
あたりに漂う神聖な雰囲気に、自然と心が落ち着きます。
本堂や権現堂など見所がたくさんあるのですが、最も印象的だったのは二体の仁王像です。
口を開けて白い歯を見せた阿形の仁王様と、口をへの字に結んだ吽形の仁王様が、訪れる私たちをにらみ据えています。
赤く塗られた仁王様の、迫力に圧倒されました。
そのお身体には、聞いた通り大津波による傷跡が生々しく残っており、災害の恐ろしさ伝えています。
しかし、災害を乗り越え奇跡の復活を遂げて桃林寺に戻った二体の仁王像が、今も寺院や仏法を守り続ける姿に感動もしました。
仁王様の強さ・勇気を分けてもらったような気がしました。
最近元気が湧かない、モチベーションが下がっているという方は、石垣島のパワースポット桃林寺に足を運んでみてはいかがでしょうか?
石垣島観光というと、マリンレジャーなどのアクティビティが中心ですが、遊びに疲れたら静謐なお寺を訪れて静かな時間を過ごすのも素敵だと思います。
歴史や文化を肌で感じられ、旅の印象深い思い出となることでしょう。