珊瑚礁から生まれた与論島
鹿児島県にある奄美群島の中でも、もっとも南に位置するのが与論島です。
珊瑚礁が隆起して生まれた与論島は、周囲も珊瑚礁で囲まれており、真っ青な海に浮かぶ白い真珠のような美しい島です。
その美しさは「東洋の真珠」として、世界の人々から賞賛を受けています。
外周23キロメートルの小さな島ですが、約60ものビーチが点在し、ヨロンブルーと呼ばれる真っ青な海と、真っ白な海岸を満喫できます。
また、鹿児島や奄美大島、琉球などとの交流によって、それぞれの文化が取り入れられ、与論島独自の文化が発達しました。
伝統文化も見どころの一つで、同じ日本とは思えないほどゆったりとした時間が流れる与論島でのんびりと癒しの風に吹かれましょう。
与論島で見逃せないおすすめスポット
与論島の魅力は、何といっても美しい海と砂浜です。
個性ある60のビーチがありますが、その中でも特におすすめなのが「百合ヶ浜」です。
春から秋の時期の大潮の干潮時にぽっかりとあらわれるビーチとなっており、条件を満たさないと出現しない幻の観光スポットなんです。
けがれのない真っ白な砂浜はまさに絶景で、この時期しかみられない絶景として人気です。
「寺崎海岸」は、小林聡美さん主演の映画「めがね」のロケ地にもなったビーチです。
真っ白な砂浜にヒルガオが咲きほこる美しい景観は、映画でも話題を呼びました。
マリンレジャーに疲れたら、海岸から離れて島の伝統文化や歴史に触れられる「与論民俗村」に足を運びましょう。
昔の民家を保存した資料館で、島の語り部から昔の暮らしの様子などを聴くことができます。
「パパイヤ漬け」や「豚味噌」などの名産品の販売や、芭蕉布織り教室なども行われています。
「与論城跡」も、歴史が感じられる観光スポットです。
15世紀頃に琉球の北山王と呼ばれる王様の息子が、島で最も高い丘に築城したのが与論城です。
しかし、建築中に北山王朝が滅んだので未完成のまま残されています。
与論城跡のすぐそばには「サザンクロスセンター」があり、海抜106メートルの最上階は展望代となっています。
海のはるか南には沖縄本島、北には沖永良部島が浮かび、360度のパノラマの絶景が一望できます。
グルメを楽しむなら、「居酒屋ひょうきん」ののれんを潜りましょう。
与論島の中心エリアである茶花(ちゃばな)にある居酒屋で、観光客からも地元の人からも愛されているお店です。
与論島産の黒糖焼酎を回し飲みしながら、地元の人との交流を深める場ともなっています。
名物は、この店が発祥で全国的に知られるようになった「もずくソーメン」です。
このほかにも地元産の希少な海藻「スーナ」など、与論島ならではのメニューが用意されています。
「東洋の真珠」と呼ばれる与論島は、のんびりとした時間が流れる癒やしの島ですから、ぜひ一度訪れてみてください。
その美しい景色は、忘れられない体験になるでしょう。