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石垣島の泡盛

石垣島の酒造所と泡盛

石垣島は八重山諸島の玄関口として知られており、観光地としても人気の高い島です。
数々の魅力がありますが、その中でも注目したいのが特産品の泡盛です。
泡盛という名前は知っていても、「実際に飲んだことがないので、どのようなお酒か知らない」という方も多いのではないでしょうか?

泡盛とは、琉球で古くから作られてきたお酒です。
蒸留酒であり、税制上では焼酎と同じ単式蒸留焼酎に分類されていますが、焼酎とは製法が大きく異なります。
まず原料が違い、一般的な泡盛はタイ米を原料としており、黒麹菌によって発酵させているのが大きな特徴です。

また、仕込み回数や蒸留法など製造法も焼酎とは異なります。
伝統の製法を守り、泡盛ならではの味わいを生み出しているのです。
独自の製法によって生まれる泡盛は、年月を経ると熟して風味が豊かになるのが特徴です。
熟成された泡盛は古酒として珍重されており、100年以上も昔に作られた古酒も存在しています。

石垣島には請福酒造、高嶺酒造、玉那覇酒造、池原酒造、八重泉酒造、仲間酒造の6つの酒造があり、各酒造所がおいしい泡盛を製造しています。
酒造所によって個性が違い、扱う泡盛も多種多様なので、お酒好きにはたまらない観光地といえるでしょう。

石垣島の泡盛について

石垣島にある6つの酒造所は、それぞれが個性豊かな泡盛を生産しています。
まず、八重山諸島の泡盛シェア1位を誇るのが請福酒造所です。
代表銘柄の「請福」は、昔ながらの直火釜蒸留製法で作られており、石垣島のほとんどの居酒屋で飲むことができる定番の泡盛です。

八重泉酒造所も人気の高い酒造会社で、代表銘柄の「八重泉」は清々しい味わいです。
泡盛が初めてという方や、お酒が比較的苦手な方にも飲みやすいお酒として全国的に有名です。

池原酒造所は、泡盛らしいコクのある香りと奥深い味わいが特徴の「白百合」が代表銘柄です。
一度飲むと個性的で豊かな風味のとりこになるとのことで、通が好む泡盛といえるでしょう。

高嶺酒造所は人気の観光スポット川平湾の近くにあり、工場見学に訪れる観光客からも人気です。
沖縄で一番標高が高い於茂登岳の天然水から作られた「於茂登」が代表銘柄で、上品でまろやかな味わいが特徴となっています。

玉那覇酒造所は、石垣島で最も古い製造所です。
代表銘柄の「玉の露」は、じっくりと寝かせた「老麹」仕込みによる濃厚な味わいが特徴です。
5年熟成などの古酒を味わうと、そのおいしさが特に際立ちます。

仲間酒造所は、昔ながらの伝統製法を守る酒造所です。
この製造所で丁寧に作られる「宮之鶴」は、濃厚なコクとスッキリとしたキレを併せ持つ滋味深い味わいです。
コクとキレの絶妙のバランスに魅了されるファンが多いのですが、家族経営なので生産量が少なく、希少価値の高い泡盛となっています。
6つの酒造所の代表銘柄、ぜひ飲み比べてみてください。